統合失調症ABC

1.どのような病気ですか?

統合失調症は、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。

約100 人に1 人がかかるといわれており、決して特殊な病気ではありません。

思春期から40歳くらいまでに発病しやすい病気です。


2.どのような症状ですか?

統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つに分けることができます。


◆陽性症状

妄想

「テレビで自分のことが話題になっている」「ずっと監視されている」など、実際にはないことを強く確信する。

幻覚

周りに誰もいないのに命令する声や悪口が聞こえたり(幻聴)、ないはずのものが見えたり(幻視)して、それを現実的な感覚として知覚する。

思考障害

思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなる。会話に脈絡がなくなり、何を話しているのかわからなくなることもある。


陰性症状

感情の平板化(感情鈍麻)

喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することも少なくなる。

思考の貧困

会話で比喩などの抽象的な言い回しが使えなかったり、理解できなかったりする。

意欲の欠如

自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまう。また、いったん始めた行動を続けるのが難しくなる。

自閉(社会的引きこもり)

自分の世界に閉じこもり、他者とのコミュニケーションをとらなくなる。


認知機能障害

記憶力の低下

物事を覚えるのに時間がかかるようになる。

注意・集中力の低下

目の前の仕事や勉強に集中したり、考えをまとめたりすることができなくなる。

判断力の低下

物事に優先順位をつけてやるべきことを判断したり、計画を立てたりすることができなくなる。


3.病気の経過と症状は?

統合失調症は病気の経過により、前兆期・急性期・消耗期(休息期)・回復期に分けられます。それぞれの病期で特徴的な症状が認められます。


統合失調症〜困ったときの相談窓口

困ったときの相談は、かかりつけの医療機関のほかに、最寄りの保健所、精神保健福祉センターでも受け付けています。 ご本人だけでなく、ご家族の方も直接、窓口で相談できるほか、電話での相談も受け付けています。


◆こころの健康相談統一ダイヤル

電話をかけた所在地の精神保健福祉センターをはじめとする公的な相談機関につながります。ただし、電話相談の受付時間や曜日は、相談先によって異なります。

Tel:0570-064-556

※PHS 電話、IP 電話、プリペイド式携帯電話、列車公衆電話、海外からは接続できません。

公益社団法人全国精神保健福祉会連合会


◆みんなねっと相談室

病気のことや経済的な悩み、生活上の問題、障害年金等の福祉制度に関する質問など、家族の立場に理解のある相談員が相談に応じます。

Tel:03-5941-6346

毎週水曜日 10:00-12:00、13:00-15:00



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